世界規模で祝うイタリア語
世界イタリア語週間（2025年10月13日〜19日）は、各国の文化機関、大学、大使館、学校を結び、世界のイタリア語の豊かさを称えます。主催はイタリア外務・国際協力省（MAECI）、共催はアカデミア・デッラ・クルスカおよびイタリア文化会館ネットワーク。今日では言語外交と文化発信の中核的イベントとなっています。
2025年のテーマは「イタロフォニア：国境を超える言語」。イタリア語は一国の言語にとどまらず、イタリア文化への愛情、創造性、人と人とのつながりで結ばれた地球規模のコミュニティの表現である、という考えを示します。
Il Centro（ミラノ）では、この理念を毎日実践しています。60カ国以上から集う学習者が、イタリア語を話し、言葉・しぐさ・感情を通してイタリアそのものを体験する、同じ情熱を共有しています。
「イタロフォニア」とは？
イタロフォニアは、フランコフォニーやイスパノフォニアの概念を想起させます――すなわち、言語で結ばれた人々・機関・文化のネットワーク。ただしイタリア語は独自の道を歩みました。外交・商業の国際言語として広がった仏西語とは異なり、イタリア語は芸術や音楽、移民、ファッション、デザイン、そして「感性」を通じて、より繊細で柔らかなルートで世界へ広がってきたのです。
イタロフォニアは「イタリア語が話せる」ことに留まりません。ルネサンスの人文主義、デザインのエレガンス、オペラの情熱、科学の創意工夫、日常の温もり――イタリア的な発想が形作る世界に属すること、その実感です。どこかにイタリア的創造性の火花があるなら、そこにイタロフォニアがあります。
ダンテからデジタルへ：世界のイタリア語
世界のイタリア語の旅は何世紀も前に始まりました。ダンテ・アリギエーリの『神曲』、ヴェルディやプッチーニの旋律、レオナルドのキャンバス、フェデリコ・フェリーニの映像――イタリア語は常に、単なる言葉以上の「想像力」を運んできました。
19〜20世紀の移民の波は、イタリア語をアメリカ、オーストラリア、アフリカへと運びました。家族や職人、夢見る人々は方言や歌、レシピを携え、新天地に「イタリアのかけら」をもたらしたのです。今日ではデジタル、映画、音楽がこの旅を引き継ぎ、数百万人がオンラインで学び、イタリアのドラマを観て、ルーツ探しの旅に出ています。
イタリア語学習は、文化を結ぶ橋
イタリア語を学ぶことは、生きた文化に入っていくこと。Il Centroでは、コミュニカティブ・アプローチにより、文法を体験へと転換します。イタリア語コース（グループ・個人・オンライン）は、自然なコミュニケーション、文化理解、そして世界のイタリア語とのつながりを育みます。
「イタリア語を始めた頃はダンテを原語で読みたかった。今は5つの国の友人たちとイタリア語で話しています――出会いは、Il Centroでした。」
―― 日本出身の元受講生
ミラノ――イタロフォニアの鼓動
イタロフォニアがネットワークなら、ミラノは最も輝く結節点のひとつ。伝統と革新が出会い、世界中の学習者がイタリア文化に触れ、「美の言語」が日常の言語へと息づく場所――それが世界のイタリア語の現場です。
ブレラ地区に位置するIl Centroは、開かれ、創造的で、つながりを重んじるミラノ精神を体現します。AFAM機関（例：Accademia di Costume e Moda）や各大学・音楽院と連携し、世界各地からの学生を受け入れています。多くの人にとって、イタリア語は「統合・友情・キャリア形成」への第一歩です。
国境を超える言語：イタロフォニアのこれから
今日、世界のイタリア語は、母語話者・学習者・ヘリテージスピーカーを含む数千万規模に広がっています。イタリア文化の魅力と、芸術・デザイン・ファッション・食文化への関心の高まりを背景に、最も学ばれている言語の一つです。
テクノロジーとグローバリゼーションが進む時代に、イタリア語は私たちに思い出させます――コミュニケーションとは、データ伝達だけでなく「人間性の共有」であること。イタリア語を話すとは、耳を傾け、言葉を味わい、対話から文化を育むことです。
言語が結ぶ「つながり」を祝おう
第25回 世界イタリア語週間は、このつながりをともに祝うよう私たちを招きます。イタロフォニアの一員であること――それは多様でありながら、好奇心・創造性・思いやりで結ばれた地球規模の家族に属することです。
Il Centroと一緒にイタロフォニアを祝おう！
ミラノのイタリア語コースや
オンラインコース
（CEFR 全レベル対応）をチェックして、
国境を超える「世界のイタリア語」コミュニティの一員になりましょう。 🇮🇹✨